任意売却事例⑦

【埼玉県〇〇市 二世帯住宅 O様】 奥様からの一通のメールでした。「主人がいなくなってしまったのですが売却できますか?」と。
さっそくご自宅へ向かいました。最寄駅からほど近い、南西角地70坪のきれいな二世帯住宅でした。お話を伺うと、ご主人様が家を出て行ってはや3ヵ月、音信は全くとれない、住宅ローンの支払いもパートの奥様のみでは難しく、やはり滞納3ヵ月、ボーナス払いもあります。
調べてみると、土地はいなくなったご主人様のお父様の名義、建物をO様ご夫婦で共有している。抵当権者は住宅金融支援機構、すぐに連絡と取り任意売却をスタート…したいところですが、所有者であるご主人様本人がいない。任意売却できるのだろうか?
弊社の提携弁護士先生、司法書士先生にお知恵を拝借したところ、どうやら不在者財産管理人という制度を利用して、本人として売却を代行する者の許可を裁判所からもらい、その許可を受けた者が本人の利益を害さない範囲であれば、本人に代わって任意売却できるということが分かりました。
さっそく奥様の親戚の方に不在者財産管理人になって頂き、任意売却をスタートしました。駅からもほど近く、南西角地の希少な二世帯住宅ということもあり、知り合いの地元業者がすぐに買主様を見つけてくれました。その後契約、決済と無事に任意売却することができました。
そしてO様のお父様、奥様にも再出発の資金もいくらか残すこともできました。売主様ご本人が不在でも、周りの協力があれば任意売却できるのだなと大変勉強になった任意売却でした。