ワンルームマンションの購入者が増えている!?
近年、不動産投資の中でもワンルームマンションへ投資を行っている方が、増えているように感じます。
その原因として考えられるのが、『ワンルームマンション投資は、不動産投資の中でも比較的簡単に始められる』ことが挙げられるかと思います。
『簡単に始められる』とは、一言でいうと購入できる人が多いということです。
では、購入できる人が多いとはどういったことでしょうか?それは、大きく2点あります。
= = = = = = = = = =
①必要な自己資金の少なさ
②ローン融資の通りやすさ
= = = = = = = = = =
①必要な自己資金の少なさ
居住用・投資用に限らず、通常、不動産を購入する場合には、その物件金額の5~10%の手付金(頭金)が必要になります。これは少なくとも数十万~数百万円以上の金額になります。
一方で、ワンルームマンション投資の場合、10万円程度から中には『自己資金0』などと謳っている会社も数多く存在します。
これは、そもそも手付金というものは、取引の安全性※を保つため売主と買主が協議して金額を決めることが多い為です。
その額が、物件金額の5~10%というのも不動産取引の慣習から来ていることが多く、仮に10万円や0円でも売主と買主が納得していれば良いのです。
※手付金を契約解除のペナルティとして設定することで、簡単に契約が解除できないようになります。そのため、どちらかが一方的に契約を解除するといったことが減り、また、より慎重に契約が行われるようになります。
②ローン融資が通りやすい
ワンルームマンションは不動産投資の中でも購入できる方が多いです。
購入できる人とは、その物件でローンを組める人ということです。
現在、ワンルームマンション不動産会社の顧客ターゲットは年収400~500万円程度の方です。
国税庁の平成30年「民間給与実態統計調査」によると、平成30年の男女別の年収分布は以下のとおりで、年収400万円以上でいうと、男性で60%以上、女性で約25%となっており、多くの方がターゲットになることがわかります。
実は、一時期は、ワンルームマンション投資以上に、1棟アパートへの投資が流行っていた時代もありました。(ワンルームマンションと比較して、1棟アパートの方が、物件金額も高い為、当然1契約あたりの売り上げ・利益も高く旨みが強かったです。)
しかしながら、かぼちゃの馬車事件※をきっかけにローンへのハードルが一気に高まりました。
※2018年5月、株式会社スマートデイズの破産から始まった、スルガ銀行の不正融資問題。ローン申し込み者の年収や資産を改竄し、本来であればローンに通らないような人を、銀行ぐるみで通していた事件。
一方で、ワンルームマンション投資は、いまだにローンへのハードルが低いことから、なかば騙されて契約をしてしまう人も少なくありません。
もちろん多くの不動産会社は購入者のことを考えていると思いますが、残念ながら一部の心無い業者もいるのです。