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任意売却エピソード~トイレが壊れた話~

任意売却コールセンターの高田です。

今回は、私が聞いた任意売却の中であった過去のエピソードを私なりにご紹介したいと思います。

 

 

千葉県I市のお客様でした。

任意売却を行われたのは単身女性のNさんでした。

今回の任意売却は中古の一戸建でしたが、買主様もかなり柔軟に対応して下さり、建物も現況渡し(家の中のお荷物もそのままで)契約不適合責任(当時の瑕疵担保責任 見えない部分の瑕疵に対する責任)も免責で買い受けてもらえることになりました。

無事に銀行での決済・お引渡しを終えて会社に帰り、ほっと一息ついていたところ、買主様から悲鳴の電話が「1階のトイレが流れず溢れてたんです!なんとかしてください!!!」

 

後々わかったことですが、猫のトイレ用の砂(水に流せるタイプ)がパイプの中に固まって、トイレに流せるはずのタイプの猫砂が、パイプの中で固まりすぎてトイレに流せない砂になってしまっていたのです。

売主様は猫がお好きで、猫のトイレ用の砂(水に流せるタイプ)をそのトイレに流していました。

もともとご家族で住んでいた家でしたが、ご家族が出られてからは生活の大部分を2階部分で過ごし、1階のトイレはほとんど使っていなかったのです。
おそらくですが、1回に捨てる砂の量 > 1回の流水量 で徐々に溜まっていってしまったのか、もしくはどこかのタイミングで水を流し忘れてしまったのか、いずれにしても日常的には使っておらず、本来は水に溶けて流がれていくはずの砂が、トイレの使用頻度が極端に減ったために水で溶けきれずに固まってしまい、まさかの流れない砂に早変わりしてしまったのです。

 

あくまで契約の内容に則って考えれば、建物に対して誰も知らなかった瑕疵(契約不適合責任)は、任意売却ではほとんどの契約書で「売主様は責任を持てる状況ではないために免責ですよ」となっている場合が多く、買主様での負担ですと終えてしまうことも出来るのですが、「すぐに伺います!」とカッパとラバーカップ(トイレでキュッポンキュッポンとつまりを取る棒)片手に向かいました。

結果的には水道業者を手配し、高圧洗浄機でも中々取り除くのに手こずり、4時間強の時間を掛けて事なきを得ましたが本当に大変な1日でした。

勿論、売主様に水道業者の費用も含めてご負担は一切かけておりません。

 

本来であればやらなくていいことで、おそらくですがやらない会社のほうが多いと思いますが、私達はそういったところにもしっかりと向き合って行きたいと考えております。

私達は不動産会社であくまで不動産の売買を成立させその報酬として仲介手数料を頂くのが仕事ですが、その仕事の中で知り合った方々に、最大限の幸せを掴んでもらうために私達が出来る限りのお手伝いがしたいからです。

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