任意売却コールセンター相談員の高田です。

今回は任意売却って不動産会社から見たらどんな仕事なのかお話したいと思います。

私達の本業は新築の建売住宅の販売です。一般的な不動産販売会社の仕組みをお話しすると、売主側業者と買主側業者がいて、販売業者（買主側業者）は広告活動をして買主を探します。私達の報酬は、売主側業者は売主から、買主側業者は買主から頂きます。

例えば３，０００万円の不動産を仲介した場合、売主側業者は売主から１，０５６，０００円（売買代金の３．３%+６６，０００円税込）を頂きます。買主側業者は買主から１，０５６，０００円を頂きます。

新築一戸建住宅や新築分譲マンションは、売主自体が不動産業者のため、仲介業者は売主である分譲業者と買主の両方から仲介手数料を頂きます。つまり一つの取引で手数料収入が2倍になります。

よって販売専門の不動産業者は極力売主である新築分譲業者の物件を売るように会社側から指導を受けております。

もう一つは新築分譲物件の場合は売主が物件の資料を販売業者が調査することもなく提供してくれるので調査にかかる時間も必要なくなります。

新築物件に係わらず私たち不動産会社（仲介業者）が、①売主 と②買主 の間に入り、双方が納得できる条件で契約を結ぶ流れになります。（①売主 ②買主 それぞれの希望条件の落としどころを見つけマッチングさせます。）

一方で、任意売却の場合は、そこに加えて③債権者（金融機関、債権回収会社など）の意向が加わります。つまり、①売主 ②買主 と③債権者（債権者が複数の場合もあり）の最低でも３者の希望条件をすり合わせる必要があります。

そして任意売却の中で多いのが①売主 と②買主 の希望条件はマッチしているのに、③債権者の希望が合わず契約に進まないようなケースです。
そう、一般的な不動産売買なら無事成立のお取引も任意売却だと成立しないのです。

また、物件調査においても時間を割く必要があります。特に登記簿のチェックは慎重に行います。

つまり、任意売却は儲からないというのは、通常の不動産売買（特に新築分譲）に比べて『労力（債権者との交渉や物件に係わる調査）が発生する分、手間がかかる）に対して報酬が通常の不動産売買と変わらないか場合によっては半分』ということです。

じゃあなぜ任意売却コールセンターでは任意売却を扱うの？

それは任意売却が必要とされているからです！！

詳しくはその他の記事を見て頂ければと思いますが、任意売却は人生の再スタートの一歩になるケースもあります。

その手伝いが出来ることが私達の価値だと思っています！

その第一歩を踏み出していただければ何よりです。